まめ知識
2013.07.23
室町時代頃からはじまり、江戸時代さかんに建立された庚申塔は、本尊が青面金剛で、多くは不見(見ざる)、不聞(聞かざる)、不言(言わざる)の三猿が刻まれています。
庚申待(こうしんまち)とは民間信仰行事の一つで、60日に1回巡ってくる庚申(かのえさる)の夜に、講中の人々が集まり、寝ずにお経を唱えたり、酒食を共に語り合いして一夜を過ごしたと言われています。
庚申通り商店街にある庚申塔は正徳6年(1716)高円寺村の講中10人が、悪病退散、村民安全祈願のために建立したものです。
はじめ現在のところで真南に向かって鎮座していたこの塔は、大正12年の関東大震災で横転しました。その後西向きに建て直しました。
また、昭和20年の東京大空襲の際、戦火をかぶり塔の一部が破損しましたので、昭和37年現状の如く修復され、今も地元の人々によって朝夕熱心に信仰されています。
(出典:昭和54年2月1日 杉並区教育委員会)
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